もしも 神経がひりひりとする 鋭い星屑が降り注ぐ夜には

すこし考えを止めてしまって 振り返るのをやめて

 

後ろ指をさして笑ってるやつらのことを見つめるのはやめてしまおう

 

行きつく先はいつもの景色でどれだけ遠くまで歩いてみても

ただの広大な空と大地のはざまに

 

だから

笑って見せて 涙を流さないで

星屑が降りしきる夜に

 

この心が逆なでされるのだとしても

 

黒い笑顔が見えてあざ笑う世界が 君が

どこか遠い存在に感じたとしても

誰にも見つからないまま 広すぎる世界の小さすぎる物語を

 

音のない憧憬に 追憶の物語を重ねてみても

繊細過ぎた旋律にかき消されて 意味が消えて行ってしまうようだから

 

せめて繋ぎ止められるだけの 記憶装置を

誰かに届けられるだけの音階を示してほしいの 

 

ねえ 神様

 

だから

 

だから

笑って見せて 涙を流さないで

星屑が降りしきる夜に

 

この心が逆なでされるのだとしても

 

すべてがあざわらってるこの世界は

とても居心地がいいのだから